50代になると、階段で息が上がったり、少し歩いただけで疲れたりして、「あれ? こんなに体力なかったっけ」と感じる瞬間が増えてきませんか?
私も同じで、「運動しなきゃ」と頭では分かっているのに、ウォーキングも筋トレもなかなか続かないんですよね。
そんな私が「体を動かす趣味」として出会ったのが、登山です。
最初の登山は正直、散々なデビュー戦でした。
それでも数日後には「また山に行きたい」と思うようになり、そこから少しずつ体力維持と健康を意識するようになっていきました。
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運動習慣は続かないのに、焦りだけが増えた

40代を過ぎたころから、少しずつ体の変化を感じ始めました。
歩く速度が落ちた気がする、階段で息が切れる、疲れが翌日まで残る…。
検診の数値も以前より気になるようになり、「このままで大丈夫かな」という不安が、心のどこかにいつもありました。
そこで、「よし、運動習慣をつけよう」と何度も決意しました。
ウォーキングを始めてみたり、テレビで見た簡単な筋トレをやってみたり。
でも、雨が続いたり仕事や家事でバタバタしたりすると、あっという間に中断してしまいます。
三日坊主になるたびに、「意志が弱いんだな」「だから痩せないし、体力も落ちるんだ」と自分を責めてしまうこともありました。
運動しなきゃいけないと分かっているのに続かない。
そのくり返しで、焦りだけが少しずつ大きくなっていったのです。
山は好き、でも登山は怖い。そんな私を変えた「赤城山」

もともと、山の風景を見るのは好きでした。
遠くに山並みが見えると、何となくほっとする。
ドライブで山の近くを通ると、空気が少しおいしく感じる。
けれど「自分が登る」となると話は別で、ひとりで登山に挑戦する自信はまったくありませんでした。
そんな時、山好きの知り合いが「一緒に行ってみない?」と声をかけてくれたのです。
「初心者でも大丈夫な山を選ぶから」と言われ、半分不安、半分ワクワクしながら挑戦したのが、45歳のときの「赤城山」でした。
登り始めてすぐに息が上がり、足が重くなって、何度も何度も休憩。
途中からは足がなかなか前に出ず、「どうしてこんなきついことをしているんだろう」とさえ思ったほどです。

やっとの思いで山頂に着いたときには、正直ヘトヘトでした。
その瞬間は「もう二度と登山なんてしない」と心の中で決めていたくらいです。

それでも、山頂からの景色や、道中でふと見上げた空、木々の間から差し込む光は、本当にきれいでした。
家に帰って数日経つと、不思議なことにきつさよりも、その景色や達成感のほうが強く思い出されるようになったのです。

「もう一度だけ、違う季節に登ってみたいかも」
そう思ったときが、私にとって「登山を趣味として続けてみようかな」と感じた最初の瞬間でした。
登山が「体力維持」と「健康意識」を変えた理由

赤城山での初登山を経験して、強く感じたのは「登山には体力が必要だ」という当たり前のことでした。
筋力も持久力も足りず、思うように体が動かない自分に気づき、「少しでも楽に登れる体になりたい」と思うようになったのです。
それまでは「痩せなきゃ」「運動しなきゃ」という気持ちが先に立っていましたが、登山をきっかけに意識が変わりました。
次に山に行く日のために、今日の私ができることをしておこう。
そんな前向きな気持ちで、健康管理を考えるようになっていきました。
赤城山のあとも、私は月に一度のペースで山に通うようになりました。
高尾山のような身近な山から始め、少しずつレベルを上げて、木曽駒ヶ岳のような本格的な山にもチャレンジするようになりました。
月に一度の登山を続けているうちに、少しずつ体の変化を感じるようになります。
登り始めのツラさが軽くなったり、休憩の回数が減ったり、下山後の疲れ方が変わったり。
劇的な変化ではありませんが、「前よりも少し楽になっている自分」に気づく瞬間が増えていきました。
そのうちに、日常生活の中でも意識が変わってきます。
エスカレーターではなく階段を選んでみたり、少し遠回りをして歩いてみたり、前よりも早く寝ようと心がけたり。
登山は、ただの「きつい運動」ではなく、きれいな景色や達成感、季節の変化を味わえる楽しみのある時間です。
だからこそ、運動が苦手だった私でも、「体力維持」と「健康のための習慣」を前向きな気持ちで続けられるようになりました。
50代からでも始めやすい「ゆる登山」の始め方

これから登山を始めてみたいという50代の方には、まず低山の高尾山をおすすめします。
高尾山の低山から始める安心感
都心からのアクセスもよく、標高は約600メートルほどですが、自然が豊かなコースも複数あり、自分の体力に合わせて選びやすい山です。
その中でも私が特に気に入っているのが「6号路」です。
沢沿いを歩くコースで緑が深く、階段ばかりではなく、比較的なだらかな登りが続くので、自然を味わいながら少しずつ高度を上げていくことができます。
6号路がおすすめな理由
6号路は、舗装された観光的な道というより「山歩きらしい登山道」を楽しめるコースです。
小さな沢や木の根の道、柔らかな土の感触など、自然の中を歩いている実感がありながらも、コースとして整備されているので、初心者でも落ち着いて歩きやすいのが魅力なんですよね。
登り方のコツは「小股でゆっくり」
私自身が登山を始めて1番大事だと感じたのは「登り方」です。
デビュー戦の赤城山では、大股で足を運んでしまったのが疲労に繋がってしまった経験から、「小股でゆっくり歩く」ことが1番のコツだと思ってます。
小さな歩幅で一歩ずつ進むと、太ももへの負担が軽くなり、息も上がりにくくなります。
ペースも「隣の人と会話ができるくらい」を目安にして、決して無理をしないこと。
きつくなる前に立ち止まって一呼吸おくほうが、結果的に楽に山頂へたどり着けます。
「がんばって登る」ではなく、「小股で景色を味わいながら、ゆっくり進む」。
この意識に変えるだけで、登山はぐっと身近で続けやすい「体を動かす趣味」になっていきます。
登山を続けられた「楽しみ」と「リフレッシュ」

登山を続ける中で、私が月に1回のペースを維持できた一番の理由は「体力がつけばつくほど、挑戦できる山が増えていく」という楽しさでした。
最初は赤城山でヘトヘトだった私も、通ううちに少しずつ歩ける距離や標高が伸びていきました。
高尾山のような低山から始まり、次第にレベルを上げて木曽駒ヶ岳までチャレンジできるようになったとき、「前の自分より確実に成長している」と感じられたのです。
登山は、ただ苦しいだけの運動ではありません。
・この次はあの山に登ってみよう
・あの景色を見に行きたい
と、目標が具体的でワクワクします。
体力がつけばつくほど選べる山の幅が広がり、自然と次のチャレンジを考えるようになりました。
もう一つ、私にとって大きかったのは「リフレッシュできる時間」になったことです。
山に入ると、日常のもやもやや心配事が、不思議と頭の中から薄れていきます。
木々の緑や風の音、土の感触に意識が向いていくうちに、目の前の一歩だけに集中できるようになります。
登り終えて振り返ったとき、「あれこれ考えすぎていたな」と気づかされることもしばしばでした。
体を動かすことで心も軽くなり、下山したあとは、気持ちがスッキリしている自分がいます。
私にとって登山は、体力づくりであり、同時に「心のリセットボタン」のような存在になっていきました。
こうして、
・体力がつくと嬉しい
・自然に触れるとモヤモヤを忘れられる
という二つの良い循環が重なったことで、登山は無理して続ける運動ではなく、「また行きたい」と自然に思える趣味になりました。
まとめ:運動が苦手でも、自分に合う「体の動かし方」は見つけられる
50代になると、どうしても若い頃のようには動けなくなります。
そのたびに「運動しなきゃ」と自分を追い込み、続かなくて落ち込んでしまう方も多いと思います。
私も同じでしたが、「運動習慣」をつけようとがんばるのではなく、「登山」という体を動かす趣味に出会えたことで、少しずつ体力維持と健康を前向きに考えられるようになりました。
最初の赤城山は本当にきつくて、「もう二度と登山はしない」と思ったほどです。
それでも、山頂や道中の景色の素晴らしさが忘れられず、気づけば月に一度、高尾山や木曽駒ヶ岳など、少しずつレベルアップした山に挑戦するようになりました。
体力がつけばつくほど選べる山が増え、「次はどの山にチャレンジしようかな」と考える時間が楽しくなります。
自然の中を歩いていると、日常のもやもやもいつの間にか薄れていき、心も体もリフレッシュできます。
もし今、「運動しなきゃ」と思いながら動けずにいるなら、まずは頑張る運動ではなく、「ちょっと楽しそう」と思える体の動かし方を探してみてください。
登山でも、近所の低山でも、高尾山の6号路のようなハイキングコースでもかまいません。
大切なのは、「続けなきゃ」と自分を責めることではなく、「また行きたい」と思える時間を、ひとつ見つけてみること。
50代からでも、自分に合ったペースで体を動かす習慣は、きっとここから作っていけると感じています。
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