50代から、第二種電気工事の取得?どうして?
って、思っている方もいるのではないでしょうか?
そもそも、この資格は家にあるコンセントや照明の配線工事を行うもので、多くの人は電気屋さんに依頼して行っていると思います。
ただ、工事の数が増えれば、当然、金額も高くなります。
もし、「自分で直せたら、部品代で済むよね」と、いった考えから第二種電気工事士の資格を取ろうと決意!
その前の違和感として、少しずつDIYで家の中を整えていると、
・コンセントと照明の位置の悪さ
・圧倒的な数の不足
など、すごく感じました。
スマホや家電のたびに延長コードが床をはう。
・欲しい場所にコンセントや照明がないこと
・必要なところが暗い状態
・トイレの換気扇がないこと
・手動のヒモでの電源入り切り照明でスイッチがないこと
つまり、この家の「電気まわり」そのものだったのです。
気になりだすと、これもあそこも不便な箇所が見えてくるんですよね
しかし、コンセントの増設や照明の配線をいじるには、電気工事士の資格が必要だということ。
DIYが好きだからといって、なんとなく自己流で触っていい世界ではありません。
それでも私は、この家で老後を過ごすなら、コンセントと照明の問題からは目をそらせないと感じました。
「どうせなら、安全に、堂々と自分で工事ができるようになりたい」
そう思ったことが、50代から第二種電気工事士に挑戦するきっかけになったのです。
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「ここにコンセントがあったら」から始まった配線の違和感

老後のことを考えて、立地の悪い実家を
- 売るか?
- 活かすか?
で悩み始めた頃から、私は少しずつDIYで家の中を整え始めました。
畳をはがして床の段差を減らしたり、歩きやすい動線を意識して家具の配置を変えたり。
そんな作業を続けるうちに、今まで見て見ぬふりをしてきた「別の不便さ」が、だんだん浮き上がってきました。
それが、コンセントと照明の問題でした。
「ここに1つコンセントがあれば…」という小さなイライラ
暮らしていると、ふとした瞬間に「ここに1つコンセントがあったらな」と思う場面はたくさんあります。
逆に、こんな場所にコンセントはいらないこともあります。
・ベッド横で充電しながらスマホを使いたいタイのに、コードを別のコンセントから引っ張ってくるしかない
・ダイニングテーブルでパソコン作業をしたいのに、コンセントが離れていて延長コードが椅子の足にひっかかる
・キッチン家電を増やそうとすると、差し込み口が足りなくて、結局タコ足に頼ってしまう
・照明の入り切りに、スイッチがない
こうした「ちょっとした不便さ」は、若い頃なら多少我慢しても乗り切れたかもしれません。
でも、老後の住まいとして考えたとき、毎日の小さなイライラや、つまずきそうな不安は、できるだけ減らしておきたい部分です。
昔は「テレビはここ」「電話はここ」という前提のままの配線が、現代の家電やスマホ中心の生活と、どこかちぐはぐ感が違和感となりました。
DIYでは触れない「電気」の壁にぶつかる
では、コンセントや照明を自分好みに変えればいい。
そう思って最初は気軽な気持ちで調べ始めました。
しかし、調べていくうちに、コンセントの増設やスイッチの交換、照明の配線をいじることは「電気工事」にあたり、原則として資格が必要だと知りました。
自宅であっても、法律で決められた範囲を超える工事は、第二種電気工事士などの有資格者でなければ行ってはいけないということです。
それまでは、DIYといえば木工やペンキ塗りの延長線上で、ちょっとしたことなら自分でできる、と思っていました。
けれど、電気に関しては、なんとなく自己責任でやる、わけにはいきません。
間違えれば火事や感電など、命に関わる事故につながる可能性があることも知り、軽い気持ちで手を出すのは違うと感じました。
そこで私ははっきりと、DIYの中に、ここから先は資格がないと触れない壁、があることを自覚しました。
それは同時に、「この壁を越えられたら、実家の不便さをもっと根本から変えられるかもしれない」という気づきでもありました。
コンセントと照明を整えられたら、この家はもっと暮らしやすくなる
老後にこの家で暮らすことを考えたとき、私が本当に欲しかったのは、派手なリフォームではありませんでした。
・欲しいところに、必要な数だけコンセントがあること
・夜中にトイレへ行くとき、足元がちゃんと見える照明計画があること
・掃除や家事をするときに、コードや暗さに邪魔されないこと
たったこれだけで、日々の暮らしはずいぶん違ってくるはずだと感じました。
そして、「このコンセントと照明の不便さを、自分の手で安全に変えられるようになりたい」という思いが、やがて第二種電気工事士の資格へとつながっていきます。
50代から第二種電気工事士に挑戦を決めた理由

コンセントと照明のストレスに気づいてから、私はインターネットや本でいろいろ調べ始めました。
すると、コンセントの増設や照明器具の新設といった工事は、「電気工事」にあたり、原則として電気工事士の資格が必要だということが分かりました。
それを知ったとき、
じゃあ、もう諦めるしかないのかな
という気持ちと、
それでも何とかしたい
という気持ちが、心の中でぶつかりました。
「プロに任せれば早い」は、正論だけどどこか物足りなかった
もちろん、電気のことはすべてプロに頼んでしまえば話は早いです。
必要なところにコンセントを増やしてもらい、暗い場所には新しい照明を付けてもらう。
お金さえ払えば、一度にきれいに解決できます。
でも、老後の暮らしを考えたとき、私は一度きりの「大工事」で終わらせるイメージがどうしても持てませんでした。
これから年齢を重ねていけば、暮らし方も少しずつ変わっていきます。
家具の配置やよく使う場所も、今と10年後では違っているかもしれません。
そのたびに「ここにコンセントが欲しい」「この照明を移動したい」と思うたび、毎回業者さんを呼ぶのか。
そう考えると、一度きりの工事ではなく、
暮らしながら少しずつ、必要なところを自分のペースで変えていけるようになりたい、という気持ちのほうが大きくなっていきました。
「自分でできたら、この家ともっと長く付き合える」と思った
老後の家計を考えれば、都度の工事費用だって安くはありません。
ちょっとコンセントを1カ所増やすだけでも、出張費や工事費がかかります。
それなら、いっそのこと「自分でできる人」になってしまったほうが、この先の長い時間を考えると安心なのではないか。
そんな発想が、だんだん現実味を帯びてきました。
・ベッド周りやキッチンに、必要なだけコンセントを増やせる
・換気扇を取り替えることや増やすことができる
・老後の暮らしに合わせて、少しずつ電気まわりを調整していける
もしそれが自分の手で、安全にできるようになったら。
この家で老後を過ごす、という選択肢が、ぐっと現実的で、心強いものに変わる気がしました。
そのとき頭に浮かんだのが、「第二種電気工事士」という資格でした。
第二種電気工事士を取ると、一般住宅や小さな店舗などのコンセントや照明の工事に携わることができ、自宅の電気設備も法令の範囲で手を入れられるようになると知ったのです。
50代だからこそ、「この先の10年先」のために学んでみたいと思った
とはいえ、50代からの資格勉強に不安がなかったわけではありません。
電気の知識などほとんどなく、久しぶりの勉強に頭がついていくのかという心配もありました。
それでも、今から老後までの10年先を想像してみたとき、
この先ずっと、電気のたびに「できないから誰かに頼むだけの自分」でいるよりも、「自分で安全に工事できる自分」になっておいたほうが、きっと心強いと感じました。
老後の備えというと、お金を貯めることばかりに目が行きがちですが、
このとき私の中で、「スキルを身につけることも老後の備えになる」という考え方が芽生えました。
・毎月の住居費を抑えるために実家に住む
・その実家を、自分の手で暮らしやすく整えられる力をつける
この二つがそろえば、「立地の悪い古い実家」は、単なる「負担の家」ではなく、「自分で育てていける老後の拠点」に変わるかもしれない。
そう思えたことが、第二種電気工事士への挑戦を決めた、いちばん大きな理由でした。
独学でコツコツ続けた私の勉強スタイル

資格に挑戦しようと決めたとき、私が選んだのは「独学」でした。
通学講座や通信講座も魅力的でしたが、仕事や家の用事、実家DIYとのバランスを考えると、自分のペースで進められる方法がいちばん現実的だと感じたからです。
第二種電気工事士は、独学でも十分合格を狙える資格と言われています。
電気の知識ゼロからでも、学科と技能あわせて150〜200時間ほどの勉強時間を目安にすればよい、という情報も参考になりました。
一気にやらない、毎日少しだけ「触り続ける」
勉強を始める前から決めていたのは、一夜漬けはしない、ということでした。
50代の頭で若いころのような詰め込みをしても、きっとすぐに抜けてしまう。
それなら、一日30分でもいいから、毎日必ずテキストか問題集を開く時間を作ろうと決めました。
最初の頃は、専門用語や記号だらけで、テキストを読んでもよく分からないページもたくさんありました。
⇒購入したテキストはコチラ
⇒私が参考にしていたユーチューブはコチラ
それでも、今日はここまで、と区切りを決めて、理解できないところは飛ばしながらでも、とにかく毎日電気の世界に触れ続けることを意識しました。
・テキストをざっくり読む(念入りに読んでも頭に入らないので)
・ユーチューブで学ぶ(これはかなりおススメ)
・過去問10年分をテスト繰り返す(過去問は5年分でじゅうぶんだと思います)
⇒過去問はコチラから印刷できます
そんなふうにざっくりと役割を分けておくことで、「何からやればいいか分からない」という迷いが減り、勉強のハードルが少し下がりました 。
技能は「手を動かした回数が自信になる」と信じる
学科の試験後、合否が発表されない前に技能試験の工具と練習用の材料を購入しました。
理由は、
ネットで回答が見れるので、合否の判断ができる
技能試験は、実際に工具を使って配線を組み立てる実技です。
独学でも、工具セットと練習用の材料、公表問題集があれば対応できると言われています。
⇒購入した工具セットはコチラ
⇒購入した練習用材料はコチラ
⇒公表問題はコチラから印刷できます
学科試験に、配線図問題は出題されるので、大まか技能試験でも活用できます。
私は、配線図だけは得意分野だったので、実技用の公表問題の配線図も読解できました。
最初は 、
・VVF(電線)の被覆剥きと、輪つくり練習
・各器具への差し込み長さの確認
・公表問題全ての配線図を覚える
など、小さなことから練習していきました。
なぜなら、技能試験セットは試験までに公表問題2回分をやりきる必要があるので、VVFや器具の接続に慣れていないと、時間内に完成させることができないと思ったからです。
図面を頭で覚え、手を動かすことでできなかったことが、できるようになる実感を感じていましたね。
「続けてきた日数」が、自分を励ましてくれた
独学でいちばんありがたかったのは、「自分のペースで続けてきた日数が、そのまま自信になっていく」ことでした。
カレンダーに試験日を書き、そこを目指して練習計画を立てたのです。
・VVFや器具になれた頃に、公表問題を全て時間をはかりながら完成させる
・やってみて時間がかかる箇所、苦手箇所を何度も練習
振り返ったとき、これだけの日数、やめずに続けてきたんだ、と思えることが、試験前の不安な気持ちを支えてくれました。
独学はたしかに心細い場面もありますが、
そのぶん「ここまで来られたのは、自分がコツコツ続けてきたからだ」と素直に思えるのも、独学ならではの良さだと感じましたね。
不安を「見える数字」に変えると、次の一歩が見えてくる
老後のお金を数字でならしてみて、私が少し気持ちが楽になったのは、
・実家を売っても8年分の家賃にしかならない
・それなら、実家に住んで家賃そのものをなくしたほうが、長い目で見て安心かもしれない
という、自分なりの答えが見えてきたからです。
もちろん、これはあくまで、私の場合の考え方です。
それぞれの年金額や貯金額、家族構成によって、必要なお金も選ぶ住まいも変わってきます。
けれど、なんとなく不安のままにしておくよりも、
・毎月いくら必要か
・そのうち、住居費はいくらか
・実家に住むと、そこがどう変わるのか
こうして数字でならしてみることで、自分にとって納得できる老後の住まいの選び方に、一歩近づけるのではないかと感じています。
DIYで「老後仕様の実家」に変えていく

老後のお金と住まいを数字でならしてみて、
売ってしまうより、この家を活かしたほうがいいかもしれない、と思い始めたころから、私のDIYは動き出しました。
正直なところ、相続した実家に自分が住むなんて、少し前までは思ってもいませんでした。
立地も良いとは言えず、古い和室と段差の多い間取りは、
老後に暮らす家、というイメージからはほど遠かったからです。
けれど、老後の住まいとお金を見直す中で、「家賃を払い続けなくていい」という実家の強みが、少しずつ現実味を帯びてきました。
同時に、
・もしここに自分が住むなら、このままでは古すぎて手直しが必要
・畳や引き戸が多すぎる、窓が大きく数も多い
など、家の中の不便も気になり始めました。
築古からの違和感が、DIYのスタート地点だった
DIYを始めたきっかけは、大きなリフォームをしよう、と決めたからではありません。
毎日のように頭の中で老後の生活を想像しているうちに、こんな違和感が積み重なっていったことでした。
・壁紙のデザインがダサい、そして床の劣化を感じたこと
・使いにくい押入れをクローゼットにしたい
・不必要な窓を潰し、二重窓にし暑さ、寒さをやわらげたい
・和室を洋室に変更したい
・収納を増やしたい
・コンセント、照明位置を変更したい
など、築古にある課題が多いのですが、住むなら、できるだけ自分の好きなイメージに自分で変えてみよう!
と、思ったのがきっかけです。
完璧を目指さず、できるところから
最初から家全体を一気に変えるのではなく、自分でも手を付けられそうなところから始めることにしました。
最初に手をつけたのは、
・窓枠と、巾木、、廻り縁の塗装(茶色から白へ)
・ドアと、クローゼット(作りは押入れ)にモールディングを入れて塗装(茶からグリーンへ)
・古い壁紙を剥がし、パテ調整し、好きな模様の壁紙を張り替えた
少しずつ手を入れていく作業は、どこか楽しく、変わって行く光景が嬉しく感じたりもしました。
同時に「自分の手で、自分のこれからの住まいを整えている」という前向きな感覚もくれました。
DIYは「老後への備え」を実感できる時間になった
道具を持って床や壁と向き合っていると、不思議と気持ちがワクワクしてきます。
老後のお金の計算をしているだけのときは、将来がぼんやり不安でしたが、
実際に手を動かし始めると、この家で歳を重ねていくイメージ、が少しずつ具体的になってきました。
・自分の家を自分で直すスキルができる
・理想の家を作れる
DIYは、単なる模様替えではなく、
「これからの自分の暮らしを、自分で準備していく時間」になっていきました。
合格して最初に自分で工事した場所

第二種電気工事士に合格して、最初に手を入れたのは、二階洗面台裏のコンセントを照明に変え別の位置に新たにコンセント設置したことです。
そもそも古い洗面台を撤去する予定だったので、照明とコンセントを分けたのです。
ただ、合格したばかりの頃は、うれしさよりも先に「本当に自分でできるかな」という緊張のほうが強かったですね。
なぜなら実技試験は、電流がない状態での作業なので課題をクリアすればOK。
家ですと壁に設置され高さもそれぞれ違いますし、VVFも硬かったりと作業がしづらいこともありました。
慣れない作業なので時間はかかりましたが、少しずつ形になっていくにつれて、不安よりも「やっとここまで来た」という気持ちのほうが大きくなっていきました。
完成してみると、たったひとつ照明を取り付けたり、コンセントの位置を整えただけなのに、使いやすさが驚くほど変わりました。
合格して最初の工事は、単なる作業ではなく、
この家で老後を過ごしてもいい、と思える気持ちを、自分の手で少しずつ形にしていく始まりでした。
最後に、老後の備えは「お金」だけでなく「できること」を増やすこと
第二種電気工事士の資格を取り、最初の電気工事を終えたとき、私は改めて、老後の備え、について考え直しました。
老後の不安というと、どうしても「いくら貯めておけばいいのか」というお金の話に偏りがちです。
実際、暮らしを支えるためには一定のお金は必要で、住まいや医療、食費などの心配がゼロになるわけではありません。
けれど、実家DIYと資格取得を通して感じたのは、
老後の安心は「お金の額」だけで決まるわけではない、ということでした。
老後の住まいには、華やかなリフォームや完璧な立地だけが必要なのではなく、
「自分で工夫しながら付き合っていける家かどうか」という視点も、大切なのかもしれません。
老後の住まいとお金に、絶対の正解はありません。
だからこそ、自分の暮らし方や価値観に合う「ちいさな正解」を、
時間をかけて見つけていくことが大切なのだと、実家DIYと電気工事士の勉強を通して感じました。
このブログが、
・実家の扱いに悩んでいる方
・老後の住まいとお金にモヤモヤしている方
・DIYや資格に興味はあるけれど、一歩踏み出せずにいる方
そんな方たちが、自分なりの「納得できる一歩」を考えるきっかけになればうれしいです。

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