
50代独身女性の貯金平均ってどうなのかな?そんな貯金について悩んでる人に向けて、貯金の平均値と中央値について解説していきます。
老後資金は、2.000万円必要と言われてます。
シングルの場合、この金額は必要なんでしょうか?
また、老後資金に2.000万円が必要な理由とは?
生活の中で、貯金に回せるほど余裕が無いのも悩みの1つですね。
老後資金が必要な理由
収入面や貯金の悩みは、50代シングル女性にとったら大きな課題になっているのではないでしょうか。
老後資金とっても、タイフスタイルによっても変わってきます。
健康で働けているなら大きな貯金は必要ありませんが、今より年齢が経過したときに想像してみて下さい。
- 健康維持を保てるのか?
- 働くことはできるのか?
- 働く場所があるのか?
この3つが維持できなくリスクが大きくなります。
万が一に備えて、資金準備が必要になってきます。
では、老後資金2.000万円が必要な理由と、老後にかかるお金について詳しく見ていきましょう。
- 老後資金2.000万円が必要な理由
- シングルの老後資金額は?
一般的な老後資金
老後に備えて、約2.000万円が不足されると言われてますが、それを試算するためのモデルケースを例に算出されています。
- 高齢夫妻無職世帯(夫:65歳以上、妻:60歳以上)
- 日本人の平均寿命(男性:81.6歳、女性:87.7歳)
平均寿命参照:令和2年簡易生命表
このようなケースだった場合で算出されているので、シングル世帯だった場合には、この算出とは異なってくるのです。
また、高齢でも働いていれば収入があるので必要資金も変わってきます。
人の寿命は、予測ができないので平均寿命を参考にしていただけたらと思います。
このように、独身だったり、65歳でも元気に働くことができていれば
2.000万円資金は必ず必要とは言い切れなくなります。
モデルケースの例では、生活費が収入よりも支出が上回るという計算になっています。
無職夫婦となっているので、収入源は「公的年金」のみで算出されています。
その場合、毎月55.000円の赤字になることを指摘しているのです。

55.000円赤字にならないような生活することができれば
老後資金に2.000万円も必要ないってことじゃないかな。
夫婦モデルケース例としての生活費赤字分と、余命年数で計算すると「不足金額」として表すことができます。
- 余命20年の場合(55.000円×12ヵ月×20年=1.320万円)
- 余命30年の場合(55.000円×12ヵ月×30年=1.980万円)
この計算でいくと、2.000万円の資金が必要ということも理解はできます。
ライフスタイルは様々なので、必ずしもモデルケースの型にはまる人ばかりではないですよね。
独身の老後資金額
シングル女性の場合、老後に必要な資金額は1.300万円と言われています。
夫婦世帯の場合と比べても、700万円ほど低くなります。
シングルの場合も、無職高齢という想定になっているので働くことができれば、
1.300万円の資金は必要が無いということになります。
こちらのケースも、「公的年金」の収入のみで計算されているので、
収入よりも支出が上回り、生活費は赤字になるという算出になっています。
この場合、月の赤字は約20.000円となります。

20.000円ほどなら、家計を見直せば
なんとかなりそうな感じもしますね。
シングルモデルケース例としての生活費赤字分と、余命年数で計算すると「不足金額」として表すことができます。
- 余命20年の場合(20.000円×12ヵ月×20年=480万円)
- 余命30年の場合(20.000円×12ヵ月×30年=720万円)
この計算ですと、800万円となりますが、シングルの場合は介護費用や葬儀費用が見込まれているので、
約1.300万円の準備が必要ということになります。
夫婦モデルケースと同様で、ライフスタイルによって必要な資金は変わってきます。

毎月の支出で1番変動するのは居住です。
賃貸は毎月の支出となりますが、持ち家の場合は支出がありません。
ただ、固定資産税は1年に1度支払うことにはなります。
貯金額の平均値は?
50代シングルの、平均貯金額はどれくらいなのか気になるところです。
50代になると先に見えるのは老後の生活、年金だけでは不足すると言われています。
「周りの人と比べて自分は貯金ができているのかな?」
気になるところですよね。
そこで、50代シングルの貯金額を調べてみました。
貯金額は、平均値と中央値では金額が変わってきます。
では、平均値と中央値の特徴と、見かたを詳しく見ていきましょう。
- 平均値とは?
- 中央値とは?
- どちらを参考にするべき?
- 50代の貯金額
平均値とは
平均値は、データーの合計をデーターの人数で割って、平均値を算出しています。
例えば、50代女性の貯金額データがあるとして、30万、40万、40万、35万、40万、33万、90万だった時の計算方法は、
- (30+40+40+35+40+33+90)÷7=44万円
50代女性の、貯金の平均値は44万円となります。
すべてのデーターを足して人数で割った数字が平均値となります。
中央値とは
中央値は、データーを低い順に並べたとき、中央に位置する数値となります。
例えば、平均値と同じ内容で、50代女性の貯金額データーで算出した場合
- 30万・33万・35万・40万・40万・40万・90万
中央に位置する数値が、中央値となります。
この場合ですと、中央の数字は「40万」となります。
同じデーターで算出すると、平均値が44万円に対して中央値ですと40万円になります。
中央値は、平均値と違うのは、高い貯金額の人の影響を受けない数値ということです。

平均値と中央値では、差が出てしまうことが分かりますよね。
どちらを参考にするべき?
平均値と中央値では、数値に差がでることから、どちらを参考にしたらいいのか悩みますよね。
一概にどちらを参考にした方が良いと言い切れませんが、全国データーの場合は中央値を参考にした方がよいでしょう。
理由としては、データーのケースによっては使い分けした方が良いからです。
- 学校のテストなど、ある一定の属性が経過と共に、どう変化していくかなどのデーターの場合は、平均値を適している
この場合は、全てのデーターを統計して、数で割った平均値がよいとされています。
- 格差が大きい社会での統計や、年齢、性別、地域など様々な属性の人から集めたデーターを分析する場合は、中央値が適している
数値のバラつきが多いデーターは、真ん中の数値を選ぶ中央値がよいとされています。

貯金額の場合は、中央値を参考にした方が望ましいということですね。
50代独身の貯金額
老後資金の準備が心配になる50代ですが、独身者はいくら貯金があるかを平均値と央値でまとめてみました。
50代の全世帯平均貯金は、約1.000万円というデーターがあります。
では、50代のおひとり様、貯金事情を見てみましょう。
- 平均値は、924万円
- 中央値は、30万円
- 金融資産無し:41.0%
- 200万円未満:15.2%
- 200~400万円未満:6.8%
- 400~700万円未満:8.1%
- 700~1.000万円未満:5.6%
- 1.000~1.500万円未満:5.3%
- 1.500~2.000万円未満:3.0%
- 2.000~3.000万円未満:4.3%
- 3.000万円以上:7.6%
参照:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)令和2年」知るぽると
データーから見ると、平均値と中央値では大きな差があることが分かります。
全国データーなので、こちらは中央値を参考にしてみましょう。

50代独身者の貯金額が30万円だと、
老後資金としては、全く足らない金額ですよね。
貯めてる人と、貯めていない差がありすぎけど65歳までにいくら貯められるか
考えなくていけない問題ですよね。
収入源を増やす
「老後資金なんて、まだ先の話だから」と、考えがちですが、貯金しようと思っていても、
なかなかうまくはいかないものですよね。
収入が少なく貯金に回すことができなかったり、好きな物を買いすぎてしまったり
理由はそれぞれあると思います。
年金だけでは生活はできません。
そのためにも貯金は重要なんです。
また、年齢と共に健康への不安や、病院へ通う率も高くなり思ってる以上に医療費負担が重荷になってきます。
貯金が貯まらない場合は、収入源を増やすことも視野に入れて考えてみるといいですね。
収入が増えれば、その分貯金に回すことができます。
1番よくないのは、「なんとか、なるだろう」と、思い行動に移さないことなんですよね。
私の周りでは、70歳を過ぎても重労働の仕事をしている人がいます。
健康な限り働くそうですが、問題なのはお金のためでも、体に負担をかけて働いてことなんですよね。
時間で働く重労働が、はたして高齢の人の姿なんでしょうか?
お金が確保できていれば、違った人生もあったのではないかと思ってます。
まとめ
今回は、50代独身女性の老後資金について解説させていただきました。
老後に備え準備しておかなけれがいけない「資金」は避けては通れません。
お金はすぐには貯まらないので、計画的に積み立てるか、収入源を多く持つこと、
無駄な出費を減らすことが大事ですね。
また、不意な医療費を使わないためにも健康管理も重要ですよね。
老後に向けて考えながら行動していきましょう。