杏

別居も離婚も決断する前は、かなり悩んだりするものです。今、悩みの渦中にいる人に向けて、別居を決断し16年過ごしてきた私の体験をお話していきたいと思います。

さまざまな理由で、夫婦関係がうまくいかないことありますよね。

1度は「離婚」が、頭の中をよぎったことがあると言う人は、実は半数以上というデーターもあります。

違う環境で育った他人同士が、共同生活をしていく中ですれ違いが起こることは前提だと思っています。

しかし、共同生活から抜け出す決断がつかない女性が多いのも現実です。

私は、別居生活16年が経過しました。

別居を決断した理由や生活、そして考え方の変化についてお伝えしていきますね。



別居を考える理由

別居を考える理由は、1つではありません。

結婚生活において、人それぞれの原因となることがあるからです。

例えば、

  • 借金問題
  • 異性問題
  • DVやモラルハラスメント
  • 性格の不一致

このような原因があげられます。

理由は、それぞれ違ったとしても「別居」を考えだすことは同じですよね。

私の場合は、DV・モラルハラスメントが理由で考え始めました。

しかし、どの理由も女性からみると耐えがたいことだと私は思います。

別居への不安を感じる理由

別居をしたいけど、不安が大きくて決断できない女性は多いと思います。

不安要素の1番は、自分で「生活をしていけるのか?」と、いうことです。

夫の給料で生計が成り立っていた生活から、自分で働き生活をしていかなければなりませんよね。

自分1人ならまだしも、お子さんを抱えていたら、これも大きな不安の1つになります。

また、貯金が少ないことなどもあげられます。

貯金の問題

別居は、別の生活を確保するために一時的にお金が必要になります。

実家へ戻る人は別にしても、アパートを借りる人はお金が必要になってきます。

また、貯金があることで気持ち的にも余裕がうまれます。

お給料の問題

別居をすれば、生活費が必要になります。

アパートを借りた場合は、

  • 家賃
  • 光熱費
  • 食費
  • 雑費

その他に、車を所有していれば、保険、税金、車検費などもかかってきます。

また、お子さんがいる場合は養育費用もあります。

別居は、離婚と違い公的な補助金を受けることができないので、
毎月の給料でやりくりしていく必要があります。

子供の問題

お金の心配がない人でも、1人で子供を育てる不安があります。

子供の年齢が低いほど不安は大きくなります。

保育園、学校など、子供への影響なども心配になってきます。

また、子供の年齢が思春期にぶつかると、接し方も戸惑うことがあるかもしれませんね。

別居をスムーズに行なうために必要なこと

別居をスムーズに行なうためには、冷静になって考えることです。

感情に流され勢いで行動すると、後で後悔するケースがあるからです。

別居で必ず必要なことは、

  • 毎月の収入
  • 貯金

この2つが整っていることが重要になります。

お金の工面がついていない場合は、生活していける仕事をみつけること、
そして別居までに貯金をすることです。

お金の問題は、行動すれば解決できることがほとんどです。

行動しなければ、スムーズに行なうこともできませんし、何も変わることもできないんですよね。

仕事の選択

現在、パートやアルバイトをしているという人は、正社員に切り替えていきます。

または、別のパート先を増やしていきます。

とはいえ、かけ持ちをして働くとなると時間の縛りがでてくるので、
時給の高い場所を選んでいきましょう。

毎月の貯金

一定の収入があることで、毎月の貯金ができるようになります。

1ヵ月で余ったお金を貯金するのではなく、お給料をもらった時に貯金として分けておくことが大事です。

毎月貯金をすることで、お金はもちろん貯まっていきますが、
それと同時に、収入と支出を把握することもできます。

選択肢がなくなる

別居に限らずお金が無ければ選択肢が無くなります。

現状に不満を抱いていても行動ができません。

お金があって困ることはありませんが、お金が無いことで行動ができない理由になってしまうのです。

そのためにも、計画的に資金を増やすことが大事なんですよね。

夫からの依存をやめて、自分自身でお金を稼ぐ努力は必要です。

別居を考えても踏みだせない人の特徴

別居を考えても、冒頭でもお伝えしたように行動に移せる人は少ないのです。

  • お金の問題
  • メンタルの問題

お金やメンタルは、自分の行動や考え方1つで変えることはできるのです。

しかし、行動に移せない人の多くは、現状を変えたくない気持ちが大きいのです。

悩む時間が多い

新しいことを始める前には、不安を払拭できるまで悩み考えます。

悩んでる期間は、決断に至らないことが多いんですよね。

悩む時間が長くなることで、行動に移すことが薄れてくるからです。

不安を並べる

不安を解決する方法があっても、不安だけを並べてしまうことです。

私は、数年悩みましたが、頭で考えてるだけで、
その先の行動をイメージできていませんでした。

  • 生活していけるんだろうか?
  • 毎月の生活費や養育費は不足しないだろうか?

    このように不安だけを並べていた時期もありました。

    不安を並べても、先には進まないんですよね。

    現状の未練

    別居を考えていても、現状の生活からの未練から行動に移すことができないことです。

    相手が嫌でも、生活に困っていない現状があれば、自分が楽ができるからなんですよね。

    ただ、楽な生活ができたとしても、気持ちは楽にはなりませんよね。

    別居を決断してからの生活ってどうなの?

    ここからは、私が別居を決断してからの生活になります。

    別居を決断したことで、悩みや不安はすべて飛んでいった記憶があります。

    行動に移してからは、明るい未来しか頭の中にはありませんでしたね。

    別居前の生活は、精神的苦痛がおさまることが無かったので、
    それが解消されると思っただけで喜びに変わっていたのかもしれません。

    別居に踏み出した時は、人生は迷いと決断を繰り返して進んでいくものだと実感しました。

    1歩踏み出す前は、いろいろ考え込みますが踏み出した瞬間、考えてたことが嘘のように消えていったことです。

    精神的な安定

    1番良かったのは、よく眠れたことです。

    睡眠不足は、脳や体にダメージがあるので、
    疲れが取れず日々、だるさが抜けなかったんですよね。

    それが、別居した瞬間に改善されました。

    眠れることに、幸せを感じたことを今でも忘れていません。

    睡眠が改善されたことで、気持ちも前向きになりました。

    ポジティブになるにも、環境(睡眠)は大事なことなんでよね。

    解決するクセがついた

    今まで面倒なことがあれば、夫に投げかけていたこともありました。

    しかし、別居をすれば投げかける人もいないので、
    全ては自分で解決していかなければならないんですよね。

    「面倒くさい」という考えが無くなったことも大きいです。

    どんなことでも、耳を傾け問題を解決していく。

    環境が変わると、自分でもびっくりするくらい対応できるものです。

    不安で悩んでた時の自分はなんだったのだろう?

    と、思うくらい「悩んでた時間」に意味が無かったことを感じました。

    メンタルが強くなった

    別居生活は、寂しいとか、辛いとか、ネガティブがイメージが持たれがちですよね。

    自由を手にいれることで、不自由なことが起こるのは別居だけではないと思っています。

    生きていく中で、何かを得るために何かを捨てることもあります。

    諦めたら何も変わらないのは事実で、変わるためにも諦めない気持ちは大事なことなんだと、
    改めて思いました。

    日々の生活を送っていく中で、いろいろな変化が起こってきます。

    その変化に対応しながら、この16年間過ごしてきたように思います。

    1つ言えることは、自分の人生は自分次第」と、いうことです。

    ひとり時間を楽しむ

    別居した当時は、子供が小学生でしたが独立したので、ひとり時間を有意義に過ごしています。

    1人でもできる楽しみを作ることで、自分中心で時間を使うことができます。

    また、1人で楽しむことができると、人との関係が面倒に感じることが多く今では連絡もしていません。

    50歳を過ぎると、人生の残りの時間を計算してみたりするもんなんですよね。

    だからこそ、不必要な時間と、必要な時間を自分で判断していくことは大事かな、と思っています。



    まとめ

    今回は、別居を決断してから16年間の生活、ひとり時間を楽しむについてお伝えしてきました。

    まとめると
    • 別居への不安はお金の問題が大きい
    • 収入源を増やし貯金をする
    • 決断しなければ行動することはできない
    • 行動することで不安は消える

    別居から16年間、過ごしてきましたが後悔したことはありません。

    むしろ行動に起こして良かったと思っています。

    もし、あの時に決断していなければ、今とても後悔している自分しかイメージできません。

    後悔したところで16年間の月日は戻ってはきません。

    「どうやって過ごすかよりも、どういう自分になりたいのか?」

    実は、ここが重要だったりするのです。

    泣いても笑っても時間は過ぎていきます。

    別居で悩んでいるならば、10年後の自分をイメージしてみてください。

    • 現状を続ける10年後。
    • 新しい道を作る10年後。

    どちらに価値を感じますか?

    人生は長いように感じますが、案外短いものなんですよね。

    後悔は、結果論でしか判断はできません。

    だからこそ、なりたい自分をイメージして行動していくことが大事だと私は思っています。

    10年後の自分を考える、後悔しない暮らしについて、こちらの記事でお伝えしています。